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宋詞について


    宋詞鑑賞・目次
           (それぞれの目次にリンクしています)
   ・李清照全詞集(四九首)
   ・李清照詞補遺(一四首)
      ・追補 李清照漢詩(五首)
   ・朱淑真の詞(二五首)
   ・呉淑姫詞(五首)



   宋詞について
 詞は宋代を代表する文学として、極めて重要な中国韻文の一ジャンルに位置しています。
「漢文・唐詩・宋詞・元曲」という言葉があります。これは、それぞれの時代を代表する文学のジャンルを示す言葉です。
 では、詩と詞は何が違うのでしょう。
 現代日本でもこの二つの言葉は日常的に使い分けています。
作詞作曲とか歌詞という語があります。一般に読むのが詩で、メロディが付いて歌われるのが詞という具合です。
 詞は、宋の詞といわれますが、その作品は、晩唐五代両宋はもちろん、元明代にも続き、さらに清代には再び活況を呈して、近現代に及んでいます。
 ですから詞は、歴代中国文人の創作活動や教養にとって、欠くべからざる分野として確固たる地歩を占めているのでした。
 宋詞の詞風は大きく8種類(北宋5、南宋3)の類型に分けられ、そのなかで最も影響力があったのは豪放詞と婉約詞といわれます。豪放詞の代表的な詞人は蘇軾・辛棄疾で、また劉過・陳亮・劉克荘がいます。婉約詞の代表的な詞人は柳永・秦観・晏殊・李清照で、また欧陽脩・周邦彦・姜夔・晏幾道らがいます。
「詞(宋詞)」は、普通は「填詞」、或いは単に「詞」ともと呼びます。
その形を見てみますと、唐詩に比べ一句の文字数が一定でなく、長短不揃いであり、句数も色々。この多様で、複雑な形をしているのは、一つには、形式の上から、更には詠い込む対象・内容の違いから、また詞の社会的な地位(詩は科挙の課題であった)から来ています。また、初期には歌として歌われ、歌詞として発達してきたという側面もあり、曲調にあわせて、長短入り混じった句で出来ています。
 詩の形式は五言と七言の絶句・律詩・排律で、その調べは十数種類ですが、それに対して宋詞の形式(詞調)では、長短句入り混じり、平仄、押韻の形式も数多く作られ、その種類は八百二十五調、千百八十余体、或いは千六百七十余体があると言われています。そしてそれら各形式(詞調)毎に、形式の題名=「詞牌」が冠せられています。詞牌とは本来は詞の題名ではなくて、形式名、音曲名と謂えるものです。
 実際の詞を見てみると、詩とは全く違った趣を持っているのが解りますが、長短句の入り混じった複雑なリズム、平仄の韻律も近体詩に比べ格段に複雑・多様です。このように表現が極めて多彩で、それに伴い制約も極めて多いというわけで、日本人にはお手上げ状態となって、読んだり作ったりをあまりしないので、宋詞は高校までの漢文学習では現れません。
 あまり親しみのない部分ですが、中国の人は、より現代語に近く、より繊細な感情を表している分、詞に親しみを感じているようです。

 このブログで取り上げるのは宋代の女流詞人による詞です。
 その代表的女流詩人で「第一女詞人」と呼ばれる李清照は、その波乱に富んだ人生から生まれた詞ゆえにか、唐詩には見られない女心の憂悶や沸き上がる情熱を詠っていて心惹かれます。
 彼女の生涯については別にまとめるつもりですが、彼女自身で記した「金石錄後序」をご覧ください。
 この李清照と並んで宋代女性作家の双子星座と称されるのが朱淑眞です。「断腸詞人」と呼ばれています。
 李清照と朱淑真は全詞を挙げました。(補遺として李清照の詞と思われる一四首も挙げています)
 もう一人は「薄命詞人」と呼ばれる呉淑姫。ここでは代表作とされる、四首を掲載しています。





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