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  4. 長相思令  



 長相思令  吳淑姬

煙霏霏。雪霏霏。
雪向梅花枝上堆。春從何處回。
醉眼開。睡眼開。
疏影埃舒尊澪函W篭戯百漂邸



《和訓》
煙(かすみ) 霏霏(たなび)き。
雪 霏霏(しきりにふ)る。
雪は梅花に向かひ枝上に堆(つ)む。
春は何処(いづこ)従(よ)り回りきたる。
酔眼開き。
睡眼開く。
疎影斜めに圓燭呂螳造にか在らん哉(や)。
塞管の催すに従教(まか)す。


《語釈》
・煙:かすみ、もやの類。雲。
・霏霏(ひひ):雲の浮かぶさま。雪や雨が降りしきるさま。 細かなものが飛び散るさま。
・堆:積む。
・疏影:疎影。まばらな影。梅の疎らな枝振り。林逋(967−1028)の梅を詠んだ名吟「山園小梅」に「疎影埃仗纎聢鼻暗香浮動月黄昏」がある。
・安:いずくにか、いづくんか。どこに。
・哉:疑問や反問を表わす。
・從教:…に任せる。
・塞管:羌笛。胡人の管楽器。蘆(あし)で作る。
・催:(春を)促す、せきたてる。


《詞意》
雲が空を覆って、
雪がしんしんと降りしきっています。
雪は咲きだした梅の花に向かうように降って枝の上に降り積みます。
春は何処へ行ってしまったのでしょう。
酔いの残る目を開き、
眠り覚めやらぬ目を開き、外に目をやりますと
まばらな梅の枝が斜めにのびているばかり、春は何処にあるのでしょう。
寂しい胡笛の音に早く春が来るよう急かせましょう。



「楊柳枝詞九首」第一首 劉禹錫(772-842)
塞北梅花羌笛吹,淮南桂樹小山詞。
請君莫奏前朝曲,聽唱新翻楊柳枝。



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